急なゲリラ豪雨で体が濡れたり、いきなり真夏日になったと思ったら次の日肌寒かったりで、体調を崩しがち。予定もうまく進まない事が多いですよね(*_*)
前回のブログに引き続き、冷えの原因と病態について書いていきたいと思います!
この時期の急激な温度変化は身体にとって、かなりのストレス。気圧が低くなることで「冷え」や「痛み」を感じやすくなりますし、それが自律神経のバランスを崩してしまいます。また、自律神経は女性ホルモンの影響で乱れやすくなることから、気分も沈みがちに…。冷え性の人にはこういう方が多いのです。
●寒湿(水滞)による冷え
☑いつも眠くて疲れやすい
☑頭が重い、めまいや耳鳴りを感じる
☑夕方になると足がむくんで腰がだるい
日本の気候ではこれからの時期、湿度がかなり高くなります。体質的に湿気の影響を受けやすい人や、免疫力が下がっている人などは、湿気の影響を強く受けてしまいます。
東洋医学では環境が害をなす場合、「外邪」と呼んでいます。この場合は「湿邪」で、雨が降って湿邪が身体に侵入してくると「気」の流れが滞り、むくみと共に身体の重さや冷えを感じることが多くなります。
古傷が痛み出して雨を正確に予知できる患者さんがいますが、まさしくこの湿邪の影響です!
●陽虚(気滞)による冷え
☑寒がりでクーラーが苦手なことが多い
☑冷たい物を摂ると下痢しやすい
☑尿の色が薄くて、量が多い
陽が虚した状態なので身体を温める力が弱くなって冷えを感じるようになってしまいます。これは「虚寒」とも呼ばれます。高齢者や慢性疾患を持つ人、虚弱体質の人、病気で体力が落ちている人などに多く見られます。普段より湿気が多い梅雨の時期、湿邪による「気」の滞りも加わってきます。
●血虚による冷え
☑手足にジンジンとしたしびれや、痛みがある
☑月経痛がひどくなり、経血に血の塊がある
☑口が渇く
「血」が行き渡らず、身体全体が冷える状態です。「血」の流れが滞る「瘀血」の状態になると血行が悪くなり、身体のすみずみまで温かい血が行き渡らなくなってしまいます。貧血のブログで血虚に関して書きましたが、女性は生理があるため、「血」の不足が起きやすいです。
また、精神的ストレスで「血」の巡りが悪くなり、身体に栄養が行き渡らず「血虚」の状態になってしまう事もあります。
冷え性は体質的なことだけでなく、生活習慣による影響も大きく関係しています。
身体が冷えにさらされると冷えが蓄積し、それが原因になることがあります。たとえばエアコンの風にあたる。大したことないと思われますが、風にあたりすぎると体表面の気の流れが滞ります。これも「風邪(ふうじゃ)」と呼ばれる外邪のひとつです。
最近くるぶし丈のパンツの人が多いですが、足首が冷えると下腹が冷えてしまいます。また、食事も糖質制限ダイエットなどでエネルギー不足になってしまう人、結構多いです。そのほかに夜遅くまで仕事や家事、ストレスの増大…。女性は冷えを感じやすくなっています。
次回のブログでは冷え性でも注意が必要な場合を書いていきたいと思います!
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