9月23日は二十四節気の第16の「秋分」でした。一年の中で昼と夜の時間がほぼ同じになる日が秋分と春分で、この時期はお彼岸にあたります。「暑さ寒さも彼岸まで」と言われているように暑さのピークは通り過ぎていき、季節の移り変わりを感じる頃です。
ようやく過ごしやすい季節になったと思う頃、鼻やのどの調子が不調だなぁと感じる人が多いのではないでしょうか。喉がイガイガする、口や鼻の奥が乾燥する、空咳が出るなどの症状は身体に潤いが不足していることが考えられます。
また、この時期の鼻水が止まらない、鼻がつまるなどの症状は冷えが入り、身体を温める力が弱まっていることを意味しています。
特に今年の猛暑は連日続きいつもの夏よりも「気」「血」の消耗していて「陰虚」傾向が強く出てきやすいのです。夏の暑さによる発汗により津液不足になると、身体が水分不足になってしまいます。これが「陰虚」です。また、朝晩の冷え込みに対応しようと温めるのに身体のエネルギーを使い、疲れも溜まってしまいます。
この状態のままだと咳が長引いたり、疲れがなかなか抜けない、風邪の症状が続いてしまう原因に。「陰虚」状態が続くとのぼせや不眠、寝汗を生じ、不安感や焦燥感を覚えたりします。
秋には肺を潤してくれる「梨」や「柿」が多く出回ります。「血」や「津液」が作られるのは夜ですし、しっかり睡眠をとることによって身体に「血」をしまいこむことができます。デザート代わりに梨や柿を食べ(食べ過ぎは注意です!かえって身体を冷やします)、夜更かししないようにしましょう!
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