引き続き貧血のお話です(^o^)前回は貧血に一番多いのは鉄欠乏性貧血というお話でした。その他の10%にはこんな貧血の種類があります。決して多くはないですが、当てはまる症状があるかもしれません。
●悪性貧血(ビタミンB12欠乏性貧血・葉酸欠乏性貧血)、
ビタミンB12の欠乏によって舌の荒れ、手足が痺れる、白髪の増加、精神症状などの症状が出てきます。
ビタミンB12を摂ることで改善します。魚介類やレバー、海苔に多く含まれ造血作用があるのですが、菜食主義の方は不足がちになります。悪性、なんて怖い名前がついてますが、原因がビタミンB12と判明できなかった時代につけられた名前なんです。
●再生不良性貧血
血液を作る細胞(骨髄にある造血幹細胞)が障害されることで、赤血球だけでなく血小板・白血球・リンパ球など、血液の様々な成分が不足します。
皮膚や歯茎から出血しやすくなったり、あざができやすいという症状が見られます。難病指定されていて、悪化すると発熱や喉の痛みなど風邪に似た症状も現れます。大抵は原因不明の自己免疫性で、薬剤や放射線、ベンゼンなどの化学物質、ウイルスが原因の場合もあります。
●溶血性貧血
正常な赤血球はおよそ120日の寿命があり、最終的には脾臓で破壊され、その鉄分は新しい赤血球の産生に再利用されます。しかし、その寿命が10日くらいに短くなったり、血管や組織内で赤血球が破壊され、体内の赤血球数が減少すると貧血が起こります。
一番多い原因としてはやはり自己免疫性で、赤血球が壊れてしまうことで、黄疸や脾臓の腫れといった症状が起こります。この黄疸は破壊された赤血球の色素の沈着によって起こるもので、肝疾患ではなく尿の色が濃くなったりします。
●続発性貧血(二次性貧血)
骨髄や赤血球の異常ではなく、他の病気が原因となって起こる貧血のことをいいます。病気としては慢性炎症疾患が原因です。慢性腎炎や慢性腎不全、妊娠、結核、膠原病、がんなどの悪性腫瘍、など様々な病気の二次症状として起こります。
付随する症状によっては様々な貧血の種類がありますが、次回のブログではいよいよ改善方法について書いていきたいと思います(^o^)
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