生理が始まるたびに刺しこむような腹痛(下腹部痛)や腰痛を繰り返し、立っていられない程のつらさと不調で仕事や学校を休んでしまうなど日常生活が困難になる症状を月経困難症といいます。
いわゆる生理痛なのですが、痛みが強くて何も手がつかない状態は月経困難症といってよいですね。症状が重い方だと生理痛だけでなく、頭痛や発熱、めまい、イライラするといったような症状を伴います。
東洋医学では生理痛(月経痛)を「痛経」と呼んでいます。これは「不痛則痛(通じざれば即ち痛む)」という病理原則と同じような意味があり、痛経の場合には主に「血」との関わりが深いと考えられています。
「血」が滞ってしまう「瘀血」と、「血」が不足した「血虚」などがあり、頭痛や、腹痛、貧血といった症状も一緒に出てきやすいのです。
月経困難症の約3/4は原因のはっきりしない「機能性(原発性)月経困難症」で多くは思春期に症状が現れ始めます。それ以外は病気や異常がみられる「器質性(続発性)月経困難症」で成人に現れ、その原因は子宮内膜症や、子宮筋腫などがあります。
月経困難症と鍼灸
鍼灸やマッサージで改善されやすいのは原因のはっきりしない「機能性月経困難症」ですが、「器質性月経困難症」の場合でも婦人科で治療しつつ当院で身体のバランスを整え,不調を和らげる補完的な治療を行い症状を改善していく事ができます。
また治療を続けていくことで瘀血によって現れる症状や、他の不調も一緒に改善されることも少なくありません。穏やかにこの期間を過ごしていきたいですね!
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