最近は朝晩の気温差がだいぶ開いてきましたね。そんな時期によく受ける相談が「片頭痛」です。
そもそも片頭痛はどんな原因で起こるのでしょうか?様々な原因があり、頭痛の悩みがない人からみるとそんなことで?ということがあります。
●気圧や気温の急激な変化
例えば台風や梅雨の季節。秋口は台風の時期で今年は多いですね~。気圧の急激な変化によって血管が拡張して頭痛が出ることがあります。また、冬場の熱い風呂への入浴や寒い戸外から急に暖かい室内に入ったとき、夏に冷房の効いた部屋から急に暑い屋外に出るときなどの温度差も頭痛のきっかけに。
●食事や睡眠
しっかりと食事を取らず空腹が続くと血糖値が下がり、頭痛が起きることがあります。
そして寝不足ではもちろん、寝過ぎが原因になることもあります。
●照明や人込み
LED照明や強い太陽光なども片頭痛の誘因となることがあります。片頭痛の人は視覚の感受性が高いとされ、まぶしさ、はっきりとしたデザインの柄や色(例えば色合いのある水玉模様)などでも頭痛発作のトリガー(誘因)になることがあります。また片頭痛の人にLED・白色蛍光灯・電球色蛍光灯の3種類の光源のうち、まぶしく不快に感じるか聞くとLEDが1番だったそうです。LEDの光の特性上、そう感じさせてしまうようですね。
人の集まる場所に出かけると、騒音や香水のにおいなどによってストレスを感じ誘因になってしまうこともあります。旅行へ行くと頭痛が起こるかたもいらっしゃいますね。旅行先で車に酔ったり、寝不足や、疲労、非日常であるがゆえのストレス、逆に日常のストレスからの解放など。
●三叉神経の刺激
何らかの原因で脳血管が拡張すると、その血管を取り巻いている「三叉神経」が圧迫され、刺激を受けます。刺激を受けた三叉神経からは「痛みの原因となる物質」が出てしまい、血管の周りに炎症が起こります。すると、また血管が拡張し、さらに三叉神経が刺激されます。この刺激が大脳に伝わり、“痛み”として認識され、頭痛が起こるります。この三叉神経から脳に伝わる途中で視覚や聴覚、臭覚を司る中枢や、嘔吐中枢にも刺激が伝わり、様々な感覚過敏で吐き気を催してしまうことも。
片頭痛と鍼灸
東洋医学的に頭痛の原因を考えると、外部からの環境によるもの(外因)体内環境によるもの(内因)が考えられます。外因には「風・寒・暑・湿・燥・火」の六邪(外邪)の侵入により頭痛が引き起こされるとされています。冬の寒さや夏の暑さが外邪という形で体内に侵入するで様々な症状を引き起こします。その症状のひとつに頭痛も含まれています。
内因には精神的なイライラや緊張などで五臓の働きが悪くなり、体内の「気」がうまく巡らなくなると頭痛として現れてくると考えられています。東洋医学では「不痛則痛」といって通りが悪くなれば痛みが出るという考えがあり、肩や首周囲のこわばりを取りつつ「気」流れが悪くならないように鍼灸治療を行います。
日常で頭痛の誘因を避けることが大切です。また過労やストレスによって起こりやすくなります。日頃からストレスをため込まないようにすること。また、できれば休日も朝寝坊せず、規則正しい生活ができると良いですね。この時期の片頭痛などでお困りの方は、是非ご相談ください。
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